「愛美は事故で死んだのではありません。このクラスの生徒に殺されたのです。」我が子を校内で亡くした女性教師が、終業式のHRで犯人である少年を指し示す。ひとつの事件をモノローグ形式で「級友」「犯人」「犯人の家族」から、それぞれ語らせ真相に迫る。選考委員全員を唸らせた新人離れした圧倒的な筆力と、伏線が鏤められた緻密な構成力は、デビュー作とは思えぬ完成度である。 第29回小説推理新人賞受賞。
書評
第一章「聖職者」が小説推理新人賞を受賞した、作者のデビュー作。
映画化されるというので読んでみた。この作品好き嫌いがあるだろう。読んだ後味は良くないが、考えさせられるものはある。でも救いようがないよね。
現代社会や教育界の問題点をこの作品に見ることができた。
私は、渡辺 修哉の性格を形成してしまったのは、母親に原因があると思う。一番の間違いはこの母親が渡辺の父親と結婚したこと。全ての悲劇はこのことに端を発していると思う。
渡辺 修哉と関わったことによって数人の人間が不幸になっていった。幼い頃の母親と子供のあり方というのは人格形成において非常に大切だなと思った。
評価 B
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